2013-01-01から1年間の記事一覧

疲れた

今日は色々怒られて疲れた。そんなに怒ることかな?ひとつは勘違いだし。こちらはわりと緻密に、一言一句ニュアンスを考えて発しているのに、そういうの全部すっ飛ばして直情的に人を非難できるのが不思議だし羨ましい。わざわざつっかかるために曲解してる…

若者がデートに使える歴史系ミュージアムとは

大味な歴史展示よりも、縦軸が明確な方が人は来易いわな。それぞれのテーマには専門的なミュージアムがあることが多いけど、そこは、色々なテーマを立てながらも、それらを絡ませた展示ができる、規模の強みを発揮すべき。現状は、時代ごとに輪切りにして展…

時代のイメージ

日本の歴史についてつらつら考えるに、一般に古代、中世、近世、近代、現代、と言われるけれども、我々の時代に対する認識という点から言えば、旧石器以前、旧石器から弥生まで、古墳、飛鳥から平安、鎌倉から江戸まで、近現代、というくくりでちょっとずつ…

色音痴

簡単な編集作業をしたり、ディスプレイ用のパネルを作ったりする際に、当然色をつけたりするわけだが、色に関する知識や感覚がまるでないので、ちょっと勉強しようかなと思っている。 服装にしても学生時代からダサいと言われることが多く、自衛のために地味…

飲み会の後に話したこと

展示物そのものの、美しいとか珍しいとかいう魅力だけで人を惹きつけることのできるミュージアムは確かにある。工芸品を見て「職人技ってすごい」と感じたり、動植物を見て「自然の営みって面白い」と思うのは、もともとそれらのファンである人たちばかりで…

劇団普通「宇宙が怖い」@中野坂上RAFT

劇団名とタイトルに非常な興味をひかれて突入してみた。女性二人の小品5つくらい。各作品で役者の雰囲気が全然違う。方向性としては、ラーメンズみたいなことをやりたいのかな。最初の、腹違いの姉妹の初対面は、緊迫感がなかなか良かった。

チェルフィッチュ「現在地」@芸劇

ある村に流れ始めた、村の破滅の噂。信じる者、信じない者、態度を決めかねている者。村には超常現象が起こり、干上がった湖から「船」が見つかった。村の外に出る決心をする者、残ろうとする者。この村とは、地球が居住不可能となった時代のスペースコロニ…

重力/Note「偽造/夏目漱石」@小竹向原春風舎

漱石の世界からぬっと出てきたような4人の身体と声による、漱石のテクストのコラージュ。不思議空間だったけど、寝てしまった(こちらの体調のせい)ので、あまり覚えていない。何か、時々人称が発声されないということだけ覚えている。

鳥公園「カンロ」@三鷹文化ホール

学生時代に同期だった二人の女性、益子と井尾。先日の同窓会に来ていた、友人の少ない風変わりな同級生・笠原の話で盛り上がる。益子によれば、笠原は勤め先の高校で恋(不倫)をしており、ファッションを教えてほしいと大して話もしたことのない益子の家ま…

グルスキー展@新美

膨大な数の人間による一秒一秒の行為の積み重ね、そしてその束、あるいはいつ始まったかもわからない物理的な因果関係の結果としての風景、あらゆる場にはいつも気の遠くなるような時間の蓄積がある、その痕跡を画角の範囲内において一瞬にして余すところな…

処女作

先月、初めて担当したミニ企画展示がオープンした。展示の中身を考えるのは別の人で、僕は飽くまで事務担当。とはいえ、館蔵資料のみでなるべくお金をかけずに作る、追加の入場料も取らないようなちょっとした特集なので、そんなに色々事務仕事があるわけで…

ファインバーグコレクション@江戸博

これ!という印象を広告等から特に受けず、ぼんやりした気持ちで行ってみたのだが、最終日のためか大混雑で驚いた。皆さん、何を求めていらしたのですか。 最初は琳派。抱一の12か月の軸はなかなか壮観だった。琳派はまあやっぱり綺麗だよねって感じで、こ…

シベリア少女鉄道『遥か遠く同じ空の下で君に贈る声援2013』@王子小劇場

シベリア少女鉄道については、この冬くらいにその存在を知ると同時に、自分の周囲で同時多発的にその名が挙がったので、これも何かの縁かと思って観てみることにしたのである。 吉本新喜劇のあのOP曲で幕が開く。喫茶店、新喜劇調の舞台設定。 冴えないお…

太宰治VS津島修治@鎌倉文学館

初夏の鎌倉にて、太宰の残した文章から太宰の生涯を追う。 津島=太宰という個人と社会との狭間で、こおろこおろと形になっていったであろう彼の言葉。彼の文章は美しい、天才だ。しかし改めて、太宰は、駄目な人間だったのだな、と確信した。僕はこのたび太…

カトリ企画UR『紙風船文様 Vol. 2』@巣鴨教会

教会の日曜礼拝。最前列の夫婦が出かけるの出かけないのと小競り合いを始める。聞き耳を立てる参列者。二人は次第にその場を忘れ、二人だけの世界に没入してゆく。 教会での上演とのことで、祭壇を舞台にしてやるのかな、などと平凡なことを考えていたら、普…

オーバーホール

3月までいた係の係長が、1ヶ月ほど病休を取る。心が折れたのだろう。むしろ今までよくもったと思う。小さいことをこつこつ積み上げるタイプの係長は、そのやり方と彼自身の能力とのために、必ずしも仕事の到達度は高くなかった。とっかかりからゴールを視…

10年以上前のこと

高校ではあまり親しい友達がいなかった。中学でそこそこ頭が良くて進学したら、周囲は天真爛漫な癖に桁違いに優秀な人ばかりで、外界に対して完全に委縮した。いじめられる等ということは一切なく、一人に慣れてからは気ままに過ごしていたと思うが、やはり…

たまにはテレビの話を

ちょっと前のことだけど、NHKスペシャル「病の起源」がんの回がなかなかおもしろく、何となくインスパイアされている。 単細胞生物から、細胞分裂により体を作る多細胞生物への進化じたいが、がんという宿命と不可分だった。特に人類は、繁殖戦略の変化、…

アートと音楽@都現美

タイトルの意味はよくわからなかった。例えば、「アートと美術」と言った時に、それぞれの微妙なニュアンスの違いが浮き彫りになる。ここでの「音楽」もそのように、即ちリズムやメロディやハーモニーを伴って、聴覚的美感に訴えかけるものとでも理解すれば…